悲しい妻たち


10年01月04日:月 :"なんだかんだ":映画好き
体型が似ているという理由だけでなく(笑)、俳優としても好きなひとりである、キャシー・ベイツ。迫力あるセリフをこなす実力はお墨付き。狂気の女性を演じたオスカー受賞の『ミザリー』(1990年)ではそのロールを遺憾なく発揮した。
今回のオススメは『黙秘』(原題:Dolores Claiborne)テイラー・ハックフォード監督。1995年。原作はスティーブン・キング。
*ネタバレになりますので、ご覧になったことのない方はほどほどにお読みください(笑)。
キャシー・ベイツが演じるドロレス、ジュディ・パーフィットが演じるヴェラ。 この2人の中年女性がこのストーリーの重要な局面を作り上げる。 強く逞しい2人。だが夫婦愛には恵まれなかった悲しい妻たち。その2人が共有する秘密は「夫の死」。
ドロレス(キャシー・ベイツ)が大富豪の家で家政婦として働き、その大富豪の妻がヴェラ(ジュディ・バーフィット)。2人の関係はこうして始まる。
ドロレスの夫ジョーを演じるのはデイヴィッド・ストラザーン。実は彼も好きな俳優のひとり。ジョージ・クルーニー監督の『グッドナイト&グッドラック』(2005)年でもいぶし銀の演技で魅了してくれた。だが、この映画ではかなりの飲んだくれ亭主を演じている。妻のドロレスを、醜いだの、ブスだのと言っては罵倒し暴力も振るう。しかも中学生の一人娘(セリーナ)の学費をウイスキーのために使い込むだけでなく、娘に手を出そうとまでし始める。
一方のヴェラ。彼女の夫には愛人がいる。妻を完全無視。話しかけても見向きもしない。この夫役はかなり「ちょい役」。5秒ぐらい(笑)。
ヴェラ役のジュディ・バーフィットもどちらかというと脇役が多い俳優。でも名脇役のひとりと言える。威圧的セリフまわしには戦慄が走った。『真珠の耳飾りの少女』(2003年)では、冷たい眼差しと突き刺すようなブリティッシュアクセントで周囲に緊張感を与える、そんな役柄を堂々と演じた。名俳優の一人だと思う。
さて、核心の夫の死に入る。ある日、屋敷内で働くドロレスが泣いているのをヴェラが見つける。ドロレスの夫のことを知ったヴェラは自らの秘密を告白する。ヴェラは夫の車のブレーキにしかけをし、死に至らしめた。
「愛人宅からの帰り道、ブレーキが故障することってあるでしょう?」とにべもなく言い放つヴェラ。
そして、An accident, Dolores, can be an unhappy woman’s best friend. 「ドロレス、アクシデントは悲しい女の最良の友だちなのよ」と、ドロレスの顔を覗き込み、罪の世界に誘う。泣いていたドロレスのはずが、ヴェラの衝撃的な告白に驚き、泣いていたことすら忘れたような表情になる。このシーンとセリフは背筋がぞっとするぐらい良い(笑)。
そしてヴェラはさらに言葉を続ける。
Sometimes, Dolores, you have to be a high-riding bitch to survive. Sometimes, being a bitch is all a woman has to hang on to.
あくまでも私流の意訳ですが、「生き抜くためにはねドロレス、時には性悪女にならなくちゃあいけないのよ。そして時にはね、性悪でいることが女にとっては頼りの全てなのよ」、というような。怖っ(笑)。
このように、説得力のある「夫殺し」のアドバイスをもらったドロレス(笑)。彼女は月食の日にそれを実行に移す。ここでは詳述しないが、ドロレスが夫を殺したのではないかとずっと疑い続けている刑事役クリストファー・プラマーの役どころも見る価値がある。
お正月早々、夫殺しのサスペンス映画、というのもなんですが、是非ご覧いただきたいひとつです。
特に言い訳をする必要はないかもしれませんが、私自身はとても幸せな結婚生活を送っていますので(汗)(笑)。
今回のオススメは『黙秘』(原題:Dolores Claiborne)テイラー・ハックフォード監督。1995年。原作はスティーブン・キング。
*ネタバレになりますので、ご覧になったことのない方はほどほどにお読みください(笑)。
キャシー・ベイツが演じるドロレス、ジュディ・パーフィットが演じるヴェラ。 この2人の中年女性がこのストーリーの重要な局面を作り上げる。 強く逞しい2人。だが夫婦愛には恵まれなかった悲しい妻たち。その2人が共有する秘密は「夫の死」。
ドロレス(キャシー・ベイツ)が大富豪の家で家政婦として働き、その大富豪の妻がヴェラ(ジュディ・バーフィット)。2人の関係はこうして始まる。
ドロレスの夫ジョーを演じるのはデイヴィッド・ストラザーン。実は彼も好きな俳優のひとり。ジョージ・クルーニー監督の『グッドナイト&グッドラック』(2005)年でもいぶし銀の演技で魅了してくれた。だが、この映画ではかなりの飲んだくれ亭主を演じている。妻のドロレスを、醜いだの、ブスだのと言っては罵倒し暴力も振るう。しかも中学生の一人娘(セリーナ)の学費をウイスキーのために使い込むだけでなく、娘に手を出そうとまでし始める。
一方のヴェラ。彼女の夫には愛人がいる。妻を完全無視。話しかけても見向きもしない。この夫役はかなり「ちょい役」。5秒ぐらい(笑)。
ヴェラ役のジュディ・バーフィットもどちらかというと脇役が多い俳優。でも名脇役のひとりと言える。威圧的セリフまわしには戦慄が走った。『真珠の耳飾りの少女』(2003年)では、冷たい眼差しと突き刺すようなブリティッシュアクセントで周囲に緊張感を与える、そんな役柄を堂々と演じた。名俳優の一人だと思う。
さて、核心の夫の死に入る。ある日、屋敷内で働くドロレスが泣いているのをヴェラが見つける。ドロレスの夫のことを知ったヴェラは自らの秘密を告白する。ヴェラは夫の車のブレーキにしかけをし、死に至らしめた。
「愛人宅からの帰り道、ブレーキが故障することってあるでしょう?」とにべもなく言い放つヴェラ。
そして、An accident, Dolores, can be an unhappy woman’s best friend. 「ドロレス、アクシデントは悲しい女の最良の友だちなのよ」と、ドロレスの顔を覗き込み、罪の世界に誘う。泣いていたドロレスのはずが、ヴェラの衝撃的な告白に驚き、泣いていたことすら忘れたような表情になる。このシーンとセリフは背筋がぞっとするぐらい良い(笑)。
そしてヴェラはさらに言葉を続ける。
Sometimes, Dolores, you have to be a high-riding bitch to survive. Sometimes, being a bitch is all a woman has to hang on to.
あくまでも私流の意訳ですが、「生き抜くためにはねドロレス、時には性悪女にならなくちゃあいけないのよ。そして時にはね、性悪でいることが女にとっては頼りの全てなのよ」、というような。怖っ(笑)。
このように、説得力のある「夫殺し」のアドバイスをもらったドロレス(笑)。彼女は月食の日にそれを実行に移す。ここでは詳述しないが、ドロレスが夫を殺したのではないかとずっと疑い続けている刑事役クリストファー・プラマーの役どころも見る価値がある。
お正月早々、夫殺しのサスペンス映画、というのもなんですが、是非ご覧いただきたいひとつです。
特に言い訳をする必要はないかもしれませんが、私自身はとても幸せな結婚生活を送っていますので(汗)(笑)。