13cm × 15cm
枠の庶民の味方
09年10月13日:火 :"なんだかんだ":不満が
朝日新聞朝刊2面の「ひと」欄。毎日楽しみにしている記事。タイトルのサイズは紙面上の大きさ。
記事には顔写真が載る。直木賞等の文学、プロ野球、音楽芸術などなど、多方面で活躍する人を選び掲載する。載る人たちは有名人とは限らない。人への無償奉仕など、草の根的活動をしている無名の人たちにも焦点を当てている。この欄が好きな理由はここにある。勇気と元気、やる気、をいただく。ポジティブな気持ちになり、心が清々しくなるからだ。
昨日の「ひと」にも心を打たれた。視覚障害者のために、絵を点字にするパソコンソフトを開発した藤野稔寛(ふじのとしひろ)さんがその人。盲学校に就任した同氏は、超がつくほどのアナログ派だったそうだ。数学の授業で図形入りの問題用紙を作れないもどかしさが彼を変えた。全国の点訳ボランティアからは「かゆいところに手が届く」と、感謝のメールが多く寄せられ、全盲の母親からは「子供がどんな絵を見ているのか初めてわかりました。子供に絵本を読んであげることが楽しくなりました」というメールが。9月には、第17回ヘレンケラー・サリバン賞を受賞。相応しい賞です。
1年365日。365人の「ひと」を探し続けることは楽な作業ではない。業界紙勤務の経験からもわかる。わかるけれど、時々、え、なんでこの人がと感じる事も。数日前の「ひと」。申し訳ないが木村万子(きむらまさこ)さんもその一人。
タイトルは『「ことのは語り」は母親の子育てを応援する』。写真を見た感じで、女性起業家か何かかと推測したが、記事を読みキムタクの母親だとわかる。まずはパンピー(一般ピープルの略)好奇心で、「へえー、奇麗な人なのね、キムタクのママって」と。いいお母さんを演じようと頑張り過ぎてしまい、睡眠薬や安定剤が手放せなくなった時期があり、16年間もがき苦しみ、良妻賢母をやめる決意ができたのは52歳の時。現在59歳。12年前に脱サラした夫と開いたイタめし屋はもうすぐ閉店だとか。勝手に計算すると、36歳から52歳までが苦悩の日々。活躍するキムタクの10代半ばから30歳までに相当する。苦悩の日々ながら47歳でイタめし屋をスタート。
今や月の半分は講演活動。自治体やPTAから声がかかり、食・子育てをテーマとした講演に追われる日々。芸能界の第一線で活躍し続ける子供を持つ母親の苦悩は私にはわからない。だが、推測し感情移入できるところはある。常に大衆の視線が注がれ、一タレントの母親という枠を超えた”スーパー有名人”の母親である。「あのキムタクの母親」が肩書きのように一人歩きする生活は酷なものだろう。それが30代半ばというまだ若い母親の年齢で受け止める羽目に陥ったのだから。
しかしこうした記事は是非、一般雑誌あたり、『婦人公論』などのエッセイ欄で紹介していただきたい(予定されているかもしれないけれど)。「365人のひと」はもっともっと無名で良いと思う。無名で縁の下の力持ちはまだ他にもたくさんいるのではないだろうか。
マスコミの中で存続の危うさが一番と言われる「新聞」。大衆受け狙いはテレビやインターネットにはかなわない。新聞ならではの、新聞でしかできない紙面作りを心がけて欲しいと思う。
記事には顔写真が載る。直木賞等の文学、プロ野球、音楽芸術などなど、多方面で活躍する人を選び掲載する。載る人たちは有名人とは限らない。人への無償奉仕など、草の根的活動をしている無名の人たちにも焦点を当てている。この欄が好きな理由はここにある。勇気と元気、やる気、をいただく。ポジティブな気持ちになり、心が清々しくなるからだ。
昨日の「ひと」にも心を打たれた。視覚障害者のために、絵を点字にするパソコンソフトを開発した藤野稔寛(ふじのとしひろ)さんがその人。盲学校に就任した同氏は、超がつくほどのアナログ派だったそうだ。数学の授業で図形入りの問題用紙を作れないもどかしさが彼を変えた。全国の点訳ボランティアからは「かゆいところに手が届く」と、感謝のメールが多く寄せられ、全盲の母親からは「子供がどんな絵を見ているのか初めてわかりました。子供に絵本を読んであげることが楽しくなりました」というメールが。9月には、第17回ヘレンケラー・サリバン賞を受賞。相応しい賞です。
1年365日。365人の「ひと」を探し続けることは楽な作業ではない。業界紙勤務の経験からもわかる。わかるけれど、時々、え、なんでこの人がと感じる事も。数日前の「ひと」。申し訳ないが木村万子(きむらまさこ)さんもその一人。
タイトルは『「ことのは語り」は母親の子育てを応援する』。写真を見た感じで、女性起業家か何かかと推測したが、記事を読みキムタクの母親だとわかる。まずはパンピー(一般ピープルの略)好奇心で、「へえー、奇麗な人なのね、キムタクのママって」と。いいお母さんを演じようと頑張り過ぎてしまい、睡眠薬や安定剤が手放せなくなった時期があり、16年間もがき苦しみ、良妻賢母をやめる決意ができたのは52歳の時。現在59歳。12年前に脱サラした夫と開いたイタめし屋はもうすぐ閉店だとか。勝手に計算すると、36歳から52歳までが苦悩の日々。活躍するキムタクの10代半ばから30歳までに相当する。苦悩の日々ながら47歳でイタめし屋をスタート。
今や月の半分は講演活動。自治体やPTAから声がかかり、食・子育てをテーマとした講演に追われる日々。芸能界の第一線で活躍し続ける子供を持つ母親の苦悩は私にはわからない。だが、推測し感情移入できるところはある。常に大衆の視線が注がれ、一タレントの母親という枠を超えた”スーパー有名人”の母親である。「あのキムタクの母親」が肩書きのように一人歩きする生活は酷なものだろう。それが30代半ばというまだ若い母親の年齢で受け止める羽目に陥ったのだから。
しかしこうした記事は是非、一般雑誌あたり、『婦人公論』などのエッセイ欄で紹介していただきたい(予定されているかもしれないけれど)。「365人のひと」はもっともっと無名で良いと思う。無名で縁の下の力持ちはまだ他にもたくさんいるのではないだろうか。
マスコミの中で存続の危うさが一番と言われる「新聞」。大衆受け狙いはテレビやインターネットにはかなわない。新聞ならではの、新聞でしかできない紙面作りを心がけて欲しいと思う。