恋する女は "曼珠沙華"

09年09月22日:火 :"なんだかんだ":楽しや

秋分の日の今日はお彼岸中日。彼岸の入りを知っているかのように咲く彼岸花。正式には曼珠沙華。
通常、彼岸花は仏事を思い起こさせるのでしょう。私には赤い彼岸花こと曼珠沙華は「恋する女」。同世代の方ならわかる、山口百恵の楽曲「曼珠沙華」。作詞作曲は阿木燿子と宇崎竜童。当時のゴールデンコンビ(死語か?)
「恋する女は〜、曼珠沙華(まんじゅしゃか)・・・中略・・・白い花さえ真紅にそめる」。かなわぬ恋、待ち人来らず、という暗く陰鬱な歌。待ち続ける女の執念を淡々と謳いあげる。
私と同学年の山口百恵。調べたら1979年発売。20歳か21歳の私たち。私よりも数段にませていたか、或いはその若さで既に辛酸舐める経験をし、世間の冷たい風を痛いほどに感じていたのか、薄目を開けた眼差しでマイクを持つ彼女の表情は、重々しいあの歌詞を詩いこなしている、そんなふうに私には映った。
「涙にならない悲しみがある事を知ったのは、ついこの頃」。経験はともかく、文字的理解と想像はついた。
「形にならない幸福が何故かしら重いのも、そうこの頃」、これは文字的理解を超えた。若く未熟ゆえ、それを心が上手く料理できなかった私だったのだと。山口百恵はできていたのか? でも、赤い曼珠沙華は彼女に譲ろう。
我が家の曼珠沙華・彼岸花は白。薄い黄色、レモン色。この彼岸花の存在を知ったのはいすみ市に来てから。知り合いの農家の方が譲ってくれたものを庭に植えた。真っ赤な彼岸花を見ながらの散歩。そしてリビングから白い彼岸花。どちらも美しい。