クローンと宝くじHappyWinkingLaugh

101002b1
実家の町にある図書館。日曜日。写真の左側は調べもの学習をしている小学生。右側は多目的学習室で静かに学ぶ大人たち。

10月に入った。暦の上での秋の始まりは猛暑に見舞われたせいか、このところの気温でようやく秋が感じられるようになった。

秋と言えば「読書の秋」。私の中では食欲の秋と同等に大切な「秋モノ」。食い意地が勝る事の方が多いことは紛れも無い事実ではあるが(笑)。

そうした秋の冒頭で、「ブックカフェ」の記事が新聞に掲載された。本が好きな人たちのために私語を禁止にしたカフェが相次いでオープンしているという。煎ったコーヒーの香りと本。ステキ!

その中の一店は、森のようなイメージの室内、わずかな音量のBGMで演出し読書環境をつくっているという。はて?、そうか、場所は都会だからだ。こうした取り組みは都会的といえば都会的。だけど、私なら森の中にそうした環境をつくってみたいと思う。擬似的な森ではなく本物の森。考えてみれば、私が住む場所はまさにそうした環境。

森の中のブックカフェ。なんだかやってみたくなるビジネスだ。BGMは生の森の音。木々のざわめきと鳥の声。しぶきを上げる水鳥、昆虫のささやき。哲学、天文学、文学、法学、歴史学、差し詰めこのあたりを揃えたい。そして、月に一度は読書会を行う。各分野ごとに、今月は哲学、来月は法学、というような格好だ。議論の題材を決め、それに関する書物を読む。読書会でその議題について論じ合う。うん、すごくいい!

おっと待った。それには今住んでいる場所を提供しなくてはいけない。私生活を犠牲にしてまでやりたくはない。また、そんなお金もない。加えて、それに従事してしまうと、本業との折り合いがつかなくなる。吹きガラスもできなくなる。あ、ダメだ、無理だ。

しかもこれは明らかに「もしもシリーズ」のひとつ。もしも、宝くじで大金が当たったら、のどかな場所にそうしたカフェを建築。そして、且つ、私のクローンがいたら、ということ、かな。でも、クローン人間にはあまり賛成の立場ではないし。やっぱり、やーめた(笑)。

しかし考えてみると、この役目は図書館ならできる。いすみ市には図書館がない。私のブックカフェ構想は、いわば図書館の「企画モノ」と同じ。図書館は単に本を貸し出しすることろではない。書物という「活字の知識」を市民に得てもらうために存在する。時の話題を企画モノにするなら、題材はそこらじゅうに転がっている。たとえば、高齢化における介護制度のあり方。これをその地域に特化して批判的に考える議題にする。関連本を読んでもらい、図書館内の会議室でそれについて論じ合う。

あまり硬いだけでは面白みはない。硬軟取り混ぜるなら、その地域の歴史について語り合う読書会なども面白い。日本史の中におけるその地域の歴史、その県全体とその一地域との歴史的関係など。自分の住む場所の再発見だ。ちなみに、千葉県を南北に分けると、北部側に「下総」があり、南部側に「上総」がある。千葉市などの大都市を含む北部が経済的には「上」であり、南はまさに南北格差。だが、南に「上」がつく理由は、電車が発達する前は、船での物流が主であったため、南部の方に経済発展の利があった。

図書館の取り組みとはこういうことなのである。あーあ、やっぱり、ブックカフェをやりたいのではなく、なんだかんだ言っても、図書館が欲しい、これが本音だっただけかもしれない。

以前、図書館のことで書いたブログのリンクを以下に貼り、10月初日のブログの筆を置くことにする。
図書館が欲しい!
”図書室”ではないんです